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渡部 豪; 平塚 晋也*; 島田 耕史
no journal, ,
流体は岩石の破壊強度を低下させるため、地震発生過程に大きな影響を及ぼすとともに、流体の移動により、地層処分システムにおける閉じ込め機能が妨げられてしまうことが懸念される。このような流体の存在や移動経路を明らかにするにあたり、地球物理学的観測に基づく地下のイメージングは、重要であり、有効な手段と考えられる。そこで、我々はS波スプリッティング解析を用いて、2011年東北地方太平洋沖地震(Mw 9.0)発生後からおよそ1か月後に地震活動が活発となり、数か所で温泉の異常な湧き出しが報告された福島県いわき地方を対象として、異方性の方向やそれらの強度の推定を行った。その結果、異方性の方向が、島弧に対して平行な方向に並ぶことや、温泉の湧き出しが報告された近傍の観測点で異方性の強度が相対的に高いことが明らかとなり、その領域では定常的に流体が豊富に存在するという可能性を示した。
渡部 豪; 平塚 晋也*; 島田 耕史
no journal, ,
地震発生において流体の存在は看過できない要素の一つで、その移動経路や賦存域の解明は、防災・減災、安全な地層処分などに重要な知見をもたらす。本研究は、地殻内流体をとらえるための手法開発の一環として、福島県浜通りから茨城県北部の地域においてS波スプリッティング解析を実施し、速いS波の振動方向の地域差、速いS波と遅いS波の到達時間差の時空間変化を明らかにした。そして、活断層や活構造に沿って深部から浅部へと伝搬する地殻内の流体を示唆する結果を得ることができた。